「しんぶん赤旗」2022/3/4

長崎県知事初登庁の日に抗議のスタンディング

 長崎県と佐世保市が川棚町に建設を強行する石木ダムをめぐり、市民団体「いしきを学ぶ会」は2日、2月の知事選挙で当選した大石賢吾知事の初登庁にあわせ、県庁前で石木ダム反対のスタンディングを行いました。

 約20人が参加。「石木ダム建設反対」ののぼりや「強制収用NO!」のプラカードを手に出勤する県庁職員らにアピールしました。

 大石知事は、選挙中の新聞社のアンケートで石木ダム建設について「早期完成を実現する」と回答。その上で「実現に向けては、まず、現地へ足を運び対話を軸に進めていく」と述べています。

 行動に参加した水没予定地に暮らす炭谷猛さん(71)は「知事の初登庁の日に、私たちの意思を示したかった」と述べ、「選挙中、大石知事は、『石木川まもり隊』など6市民団体からの石木ダムに関するアンケートへの回答を拒否した。非常に危険なものを感じている。公約通りきちんと工事を止めて私たちと話し合いをしてほしい」と語りました。

 同会の森下浩史世話人は「知事は選挙中、県民に寄り添うと語っていた。それならば、県民の意見をきちんと聞いて対応してほしい。県民の中には苦しんでいる人が沢山いる」と話しました。

 日本共産党の安江あや子参院選挙区候補が参加しました。