「しんぶん赤旗」2022/7/28

長崎市議会フロアの喫煙室設置撤回

 建設中の長崎市の新庁舎のうち市議会フロアにのみ喫煙室を設置しようとしていた問題で25日、「新市庁舎建設に係る議会機能整備検討会」が報道陣にも公開して開かれ、全会一致で撤回が決まりました。

 喫煙室設置を巡っては、6月17日の前回検討会で、日本共産党と令和長崎以外の会派は設置に賛成。共産党は「いったん持ち帰って、各会派で協議するべき」と主張しましたが、その場で喫煙室設置が決まっていました。

 これに対し、市民から批判の電話やメールが多数寄せられ、日本禁煙学会や長崎県保険医協会、市医師会も撤回を求めていました

 この日の検討会では座長で設置を提案していた毎熊政直市議が「市民から多くの批判をいただき、理解が得られていない」として喫煙室設置の見直しを提案しました。

 日本共産党の中西敦信市議は、撤回は当然の判断で賛成だと述べたうえで、「我が党は、喫煙室設置については、市民の理解を得られないと表明してきた。それまで議会フロアの設備については、各会派に持ち帰って集約してから決めてきたのに、喫煙室だけその場で決定したやり方に率直な反省が必要だ」と指摘しました。