「しんぶん赤旗」2022/6/16

32回ながさき平和大集会開催

 コロナ感染拡大の影響で中止が続いていたながさき平和大集会(核兵器廃絶地球市民長崎集会実行委員会主催)が12日、3年ぶりに長崎市の原爆資料館ホールで開かれました。32回目です。

 集会は、被爆医師で核兵器廃絶運動に尽力した故・秋月辰一郎氏らの呼びかけで始まったもの。秋月氏の功績を記念し、平和運動に貢献した個人や団体を表彰する「秋月平和賞」が、被爆者のみで結成された合唱団「被爆者歌う会ひまわり」に贈られました。

 主宰者で指揮者の寺井一道さんは、今年3年ぶりに8月9日の平和祈念式典で合唱する予定だと紹介し、「日本と世界の人たちに2度と被爆者をつくらないでとの思いを発信したい」と語り、式典への出演は今年で最後になると話しました。

 元高校生平和大使で、長崎大学核兵器廃絶研究センター特任研究員で被爆3世の林田光弘さんが講演。「戦争をしないために、政治家や軍隊の暴走をどうやって防ぐのか、そういうことを考えることが具体的に戦争をくりかえさないことだし、原爆を使わせないことになる」と訴えました。

 高校生平和大使のメンバーやナガサキ・ユース代表団ら若者の団体が活動報告。核兵器禁止条約締約国会議にあわせオーストリア・ウィーンを訪問する8人が紹介されました。