「しんぶん赤旗」2022/11/19

盲ろう者友の会「あかり」が設立20年

 視覚、聴覚ともに障害を持つ人たちや支援者でつくる長崎盲ろう者友の会「あかり」が設立20年となり、記念大会を12日、長崎県諫早市で開きました。当事者や支援者、諫早市、大村市などの県内5市の市長ら約110人が参加しました。

 古川幸枝会長は、パンづくりや陶芸体験などで交流し、社会にも少しずつ出ていけるようになったと報告。「『ひとりぼっち』の盲ろう者はまだたくさんいる。その人たちにひとりぼっちじゃないということを伝え、一緒に活動できるようがんばります」と手話であいさつしました。

 全国盲ろう者協会の橋間信市事務局長=佐世保市出身=が「盲ろう者の現状と今後の課題について」と題して記念講演をしました。

 会場では支援者が、手話をする人の手にふれ手話の形を読み取る触手話や対面手話、耳元で内容を伝える音声通訳などを行い、当事者が大会の内容を理解できるようにしました。

 大会終了後、全盲の上田憲三事務局長は「盲ろう者の中には点字も読めない人がおり、そういう人たちを支援するチームをつくり始めている」と述べ、「これからも多くの人とつながっていきたい」と語りました。

設立当時から関わっている支援者の富永君代さん(73)は「一緒に活動してきたことが嬉しい」と話しました。