「しんぶん赤旗」2022/2/5

長崎県知事選・宮沢よしひこ候補が出発式
石木ダム予定地でも 

 3日告示(20日投票)された長崎県知事選挙で、日本共産党が自主的に支援する宮沢よしひこ候補(54)=無所属・新=は長崎市での出発式の後、石木ダム建設予定地の川棚町に移動し、訴えました。

 長崎市の長崎港横の広場での出発式には、約60人の支援者らが集まりました。

 県と佐世保市が川棚町に建設を強行する石木ダム事業を知ったことが知事選出馬の動機だという宮沢候補は「石木ダム、カジノ、諫早湾干拓、これらの問題を解決しないと地域や社会は元気にならない」と訴えました。

 石木ダムの水没予定地住民の炭谷猛・川棚町議は「宮沢候補が、私たちの生活を解放したいといってくれ感動している」と語りました。応援に駆け付けた嘉田由紀子参院議員(元滋賀県知事)は、滋賀県でダムを中止にした経験を述べ「知事が変わればダムは止められる」と力を込めました。

 川棚町では、抗議の座り込みを続ける地元住民らが集まり宮沢候補の訴えを聞きました。

 候補者カーのマイクを握った住民の岩下すみ子さん(73)は、宮沢氏が立候補したことで「長崎県の端々まで石木ダム反対の声が届くことが本当にうれしい」と話し、同じく住民の石丸穂澄さん(39)は「立候補してくれた宮沢さんにありがとうの気持ちしかない。私も全力でがんばる」と述べました。

 宮沢候補は「この状況を何としても変える」と決意を表明しました。