「しんぶん赤旗」2022/4/6

日本民主主義文学会長崎支部準備会が集会

 日本民主主義文学会長崎支部準備会は3日、同支部発足に向けた集会を長崎市で開き、作家で同会会長の能島龍三氏が「文学のある人生を―分断の時代と文学」と題して講演しました。
 オンラインも含め42人が参加。第13回民主文学新人賞受賞の岩崎明日香さん(長崎市出身)と、同15回受賞の田本真啓さん(上五島町在住)らがオンラインで参加し、交流しました。

 能島氏はロシアのウクライナ侵略にもふれ、「はるか遠い地にかつて生きた、会ったこともない人間の悲劇を、まるで自分のことのように痛み涙まで流せるのが人間であり、人間の死を数に還元するのではなく、一人ひとりの命の重さとして表すのが文学」だと語りました。

 交流会で岩崎氏は「私の原風景の多くが長崎にある。その地で今日の集まりがもたれたことに励まされる思い」だと語り、田本氏は「今現実に起こっていることを長崎県民は真剣に受け止めなければならないのではないか。そんな時に支部が発足するのは素晴らしいこと」だと話しました。