「しんぶん赤旗」2022/8/9

長崎きょう被爆77年

 長崎は9日、米国による原爆投下の惨禍から77年を迎えます。長崎市松山町の平和公園では、市主催の平和式典が開かれ、原爆が投下された午前11時2分に黙とうし、犠牲者を追悼します。今年、原爆死没者は初めて19万人を超えました。

 今年2月、ロシアがウクライナを侵略し、プーチン大統領が核兵器使用の威嚇を繰り返すなか、長崎の被爆者5団体(当時)は、平和公園でただちに抗議の緊急集会を開催。「戦争と核兵器の使用に反対し、ウクライナの平和実現を目指し立ち上がろう」と声をあげました。

 今年6月にウィーンで開催された核兵器禁止条約第1回締約国会議には、長崎から被爆者を始め、高校生や大学生ら若者が参加しました。

 画期的な広島の「黒い雨」判決(2021年)がでたものの、国は長崎の「被爆体験者」を対象外とし、「長崎の体験者にも被爆者健康手帳を」との声が広がっています。

 この1年で新たに亡くなった長崎の被爆者は3160人。原爆死没者はあわせて19万2310人となりました。