「しんぶん赤旗」2022/8/11

キッズゲルニカINながさき

 「被爆77周年祈念平和の祈り キッズゲルニカINながさき」国際子ども平和壁画展が、長崎市の爆心地公園内・下の川で6日から始まっています(31日まで)。下の川は原爆落下直後、水を求めてやってきた多くの市民が亡くなった場所です。

 スペインの画家ピカソが無差別爆撃に抗議して描いた「ゲルニカ」と同じ大きさ(縦3・5b横7・8b)のキャンバスに県内外の子どもたちが描いたもので、10点を展示しています。今年で16回目。

 作品「ウクライナへの祈り」は、日本に住むウクライナの子どもたちが学ぶ「東京ウクライナ日曜学校ドジェレリツェ」の約30人の子どもたちが描いたもので、その中にはロシアの侵略から逃れてきた子どももいます。

 壁画中央にはウクライナの美しい伝統的な刺しゅうの模様が描かれ、その下の古い本にウクライナへの祈りの言葉が書かれています。

 主催した「長崎親善人形の会「瓊子(たまこ)の会」の山下昭子会長は「ウクライナへの侵略戦争によって、子どもたちはリアルに戦争を感じている。平和への思いを絵に込めて描くことで、平和を伝えることの大切さを学んでくれるのでは」と語りました。