「しんぶん赤旗」2022/12/21

「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」がトーク集会

 長崎県と佐世保市が同市のハウステンボスに誘致をめざすカジノを含む統合型リゾート施設(IR)に反対する「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」は19日、「カジノはいらんばい」緊急トーク集会を、長崎市内でオンラインも併用し開きました。

 IR誘致を巡っては、誘致に向けたコンサルタント業務委託料など約1憶1千万円の公金支出は違法だと、同ネット有志が大石賢吾知事に対し、差し止めを求める訴訟を起こしています。同日、非公開で第2回公判が行われました。

 原告でもある今井一成弁護士が、長崎IRの問題点について報告。今井氏は国のIRの認定審査については、年内に結論を出すことはできないとの報道がされていると述べ、資金調達の不確実なところが問題になっていると指摘しました。

 原告の山本了三さんは、県が裁判所に提出した、黒塗りで内容がほとんど読めない資料を示し、「これは県議会の議事録で県のホームページで公開されている。誰でも読むことができるのに唖然とした。これでは県民の理解を得るのはとても無理だ」と憤りました。

 同じく原告の里正善さんは「ギャンブル依存症になる人は10万4千人と推定され、雇用される3万人の3倍以上の患者が出ることになる」と批判しました。

 大阪のカジノ反対運動のメンバーが連帯のあいさつをしました。