「しんぶん赤旗」2022/10/21
JRP長崎支部・第56回写真展

 日本リアリズム写真集団(JRP)長崎支部の第56回写真展が18日から、長崎市の県美術館で開催されています。会員8人の23作品が展示されています。23日まで。

 ロシアによるウクライナ侵略が続くなか、西嶋満さんは「日本にもウクライナから難民が来る時代になった」と、80年前に国外から引揚者が戻ってきた佐世保の浦頭に焦点を当てた作品、「戦争引き揚者望郷の地『浦頭』」を出品。村里栄さんは「タスケテクダサイ」―鹿児島市鬼塚古墳―で、土の中から人の手がとび出しているように見える1本の木を「ウクライナの人たちの叫びが聞こえるようだ」と表現しています。

同支部の黒ア晴生支部長は、車いすの被爆者・故渡辺千恵子さんが核兵器廃絶を訴える姿と、その半生をつづった合唱曲を歌い続ける「平和の旅へ合唱団」のコンサートの様子を捉えた「被爆者渡辺千恵子『平和の旅へ』」を出品しています。

黒アさんは「被爆者がいなくなってしまうそんな時代に入ってきた。僕たちが今、何をしなければいけないのか、写真で伝えていくことが大事だと思っている」と語りました。