「しんぶん赤旗」2022/9/28

石木ダム反対市民4団体が長崎県知事に要請

 長崎県と佐世保市が川棚町に建設を強行する石木ダムに反対する同市の市民4団体は22日、大石賢吾知事にあて、ダム推進派以外の市民とも面会するよう求める要請書を提出しました。10月6日までに文書で回答するよう求めています。

 大石知事は、4団体からの2回の面談の要請に対し「石木ダムに関する訴訟が継続中なので会えない」と拒否しながら、「石木ダム建設促進佐世保市民の会」のメンバーとの面談や「石木ダム建設促進大会」に参加しています。

 地元住民らが工事差し止めを求めていた訴訟で最高裁が今月、上告棄却の決定を出したことを受け、「面会を遮るものは何もなくなった」として、「今度こそ面会に応じ、県民の声には等しく耳を傾け判断すべきだ」と求めました。

 県庁で県河川課職員に要請書を提出。「#ダムより花を」の森田敦子さんは「地元住民を追い出してまで水を飲みたくないという佐世保市民もいる」と語り、記者会見では「石木川まもり隊」の松本美智恵代表が「知事は『両方の話を聞いて理解を深めたい』とコメントしている。私たちがなぜダムを望まないのか聞いてほしい」と訴えました。

 これに先立ち、同会メンバーら約30人が県庁前でスタンディングし、「ダム建設反対」をアピールしました。