「しんぶん赤旗」2022/6/15

「干潟を守る日2022iN諫早」開催

 国営諫早湾干拓事業(長崎県)で諫早湾の潮受け堤防での閉め切り(1997年)から25年となるのにあたり、「干潟を守る日2022iN諫早」(同実行委員会主催)が11日、諫早市で開かれ、約100人が参加しました。
 大島弘三委員長がスライドショーで、諫早湾干拓を巡る25年を振り返り、「私たちの活動を今後どう展開すべきかを考え、引き続き頑張っていきたい」とあいさつしました。
 「よみがえれ!有明訴訟」弁護団の堀良一事務局長が講演。今年3月、福岡高裁が「潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決」の無効化を認める不当判決を出したことを厳しく批判。「解決するためには話し合いが大事だと徹底的に求めていく」と語りました。

 有明海漁民市民ネットワークの時津良治さんが「有明海漁業、干拓地農業、そして地域防災」についてパワーポイントを使い詳しく解説しました。

 意見交換会では、「諫早湾干拓問題の話し合いの場を求める会」の横林和徳事務局長が、開門反対の声が大きい地域に署名をもって訪問した経験を語り、漁業者が主張する開門方法を具体的に説明すると、住民からも「理解できる」との声が寄せられたと報告。「話せばわかってもらえる。地域の人たちと腹を割って話し合う活動を、総力をあげ取り組んでいきたい」と話しました。