「しんぶん赤旗」2022/7/23

県保険医協会 長崎市新庁舎喫煙室設置計画に抗議

 長崎県保険医協会(本田孝也会長)は20日、建設中の長崎市新庁舎の市議会フロアにのみ喫煙室を設置することを市議の検討会が決定した問題で「計画を中止し、建物内全面禁煙を求める」要望書を、田上富久市長と深堀義昭議長あてに提出しました。

 要望書では市議会事務局が「『改正健康増進法』は行政機関の庁舎での喫煙を禁じている」としながら「議会フロアは他のフロアと機能が異なり喫煙専用室が設置できる」との見解を示し、田上市長も「市議会の意向を尊重する」と発言していることを批判。「市民の健康を受動喫煙の危害から守ることを最優先に考え行動するべき」だと指摘し、建物内全面禁煙を求めています。 

 喫煙室設置を巡っては、6月17日に開かれた各会派の議員で構成する議長の諮問機関「新市庁舎建設に係る議会機能整備検討会」で協議。出席していた日本共産党の大石史生市議は「議会フロアにのみ喫煙室を設置するのは市民の理解を得られない。議員の中で賛否も分かれており、いったん持ち帰って各会派で協議するべきだ」と求めましたが、11月完成予定で工期が差し迫っている事を理由に強行されました。

 同日、市医師会も撤回を求める要望書を提出しました。

 日本共産党長崎市議団は25日に、田上市長あてに、新市庁舎の全面禁煙を求める要望書を提出することにしています。