「しんぶん赤旗」2022/8/11

高校生平和大使が25周年記念の集会

 「核兵器廃絶と平和な世界の実現」をめざし、活動を続けている長崎の高校生平和大使と高校生1万人署名活動実行委員会は10日、長崎市で高校生平和集会を開きました。高校生平和大使の活動25周年を記念したもので、全国17県から高校生が集いました。

 田上富久市長と「ジャパネットたかた」前社長の高田明氏があいさつ。フォト・ジャーナリストの安田菜津紀さんが記念講演を行いました。

 安田さんは、高校生の時カンボジアに行ったことが、現在の仕事に就きたいと思った原点だと述べ、内戦で埋められた地雷によってひざから下を吹き飛ばされた男性の写真を示しながら、「なぜ武力に頼ろうとしてはいけないのか。戦争に手をつけてはいけないのか、その答えの一つがカンボジアにあると教えられた」と語りました。

 「核廃絶はもちろんのこと、内戦が続くシリアやウクライナのことを考えた時に、あらゆる暴力を見過ごさず、その度に応答し歯止めをかけていけるのかが私たちに問われている」と強調しました。

 安田さんや田上市長、歴代高校生平和大使らがトーク・セッションを行いました。

 第25代高校生平和大使で北海道在住の高校3年の吉田桜さんは「北海道に暮らす被爆者は被爆地の差別から逃れてきたことを知った。これからも学び続けていきたい」と語りました。