「しんぶん赤旗」2022/8/18

43回「ながさき8・9平和展」開催

 核兵器の廃絶、戦争のない平和な世界の実現を願い毎年開催されている「ながさき8・9平和展」(同企画委員会主催)が8月10日から14日まで、長崎市の長崎県美術館で開催されました。今年で43回目です。

 幼稚園児の描く平和祈念像や絵画、立体、写真、陶芸、漫画など海外からの作品15点を含む約130点が展示されました。

 尾崎正義さんの「8・9ながさきあの日あの時(77年目の回想)」は、原爆で焼け野原となった街に立ちすくむ青年が描かれた作品。赤く染まる空や所々燃え残る炎の色が印象的です。同企画委員会・事務局長でもある松尾英夫さん(81)の油彩画「平和ながさき」は、長崎市民から「おすわさん」と親しまれている諏訪神社をバックに、市の鳥で平和の象徴でもあるハトとともに、オレンジの水玉が画面いっぱいに描かれています。

松尾さんは、長崎の平和を意識的に作品にしているといい「オレンジの水玉は、平和を求めるみんなの叫びを表した。この平和展は直接原爆を描く人は少ないけれど、素晴らしい世の中になってほしいと願い創作された作品が集まっています」と語りました。