「しんぶん赤旗」2022/2/4

長崎県知事選挙政策討論会

 3日に告示された長崎県知事選挙は、日本共産党が自主的に支援する宮沢由彦氏(54)=新=と、自民党が分裂してそれぞれ支援する2人の候補と争います。告示に先立つ1月30日には立候補者を予定していた5人による政策討論会が1オンラインで開催され、最大約700人が視聴しました。シンクタンク「長崎みんな総研」が主催したもの。

 参加したのは宮沢氏のほか、現職で3期目の中村法道氏(71)、自民党県連が推薦する大石賢吾氏(39)=新=らです。

 討論会は、主催者側からの質問、参加者同士のクロストーク、視聴者からの質問へと進みました。

 クロストークでは中村、大石の両氏から宮沢氏に質問があり、その内、中村氏は石木ダム問題について「ダムなしで水の確保はどうするのか」と質問。宮沢氏は、佐世保市の水需要予測が右肩上がりになっていることにふれ、「人口も減っているのに必要なのか。なにより佐世保市民はこの30年間水不足への危機感を持っていない。ダムより水道管の漏水を何とかするべき」だと答えました。

 自民党が分裂してそれぞれ支援する中村、大石の両氏は、石木ダムは「必要」との主張を繰り返しました。

 視聴者から「世界に向けどのように核兵器廃絶を発信していくのか」との質問に宮沢氏は「日本政府の核兵器禁止条約参加を阻んでいるのは自民党政権。その政党が支持している県政では現状を変えることができないのではないか」と指摘しました。