「しんぶん赤旗」2022/7/20

「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する長崎の会」が総会

 「『よみがえれ!有明海訴訟』を支援する長崎の会」は16日、2022年度総会を長崎県諫早市で開きました。

 有明訴訟弁護団の堀良一事務局長が、今年3月の福岡高裁判決の内容について報告。福岡高裁は国が求めていた「『潮受け堤防排水門の開門を命じた確定判決』の無効化」を認める不当判決を出しました。

 堀弁護士は「確定判決を国が守らず、裁判所は時間が経ち前提が変わったからとこれを認めた。こんなことはモラルハザードだ」と批判。開門判決を守り抜くために、最高裁に向けてのたたかいを進めるとし、「今、大事なことは市民の運動を広げていくこと。話し合いの場を実現しようとの流れをつくっていきたい」と訴えました。

 討論では、日本共産党の中野太陽・諫早市議が市議会での質疑の内容を紹介。2002年の短期開門調査後に漁獲量が上がった事実について、これまでは「承知していない」と強弁していた市が、原因は別にあるとしながらも漁獲量が上がったことを認めたと述べ、「今後も開門調査の必要性を訴えていきたい」と語りました。

 「諫早湾干拓問題の話し合いの場を求める会」の横林和徳事務局長は「地元でどう合意を作るかにチャレンジすることが大切だ」と述べました。

 活動方針案や役員が承認されました。