「しんぶん赤旗」2021/10/21

長崎1区出発式での応援演説
戸田清長崎大学環境科学部教授(65)


 有権者として約45年、日本の政治を見てきましたが、自民党優位の政治が続いてきた。その問題点を考えると、財界中心、対米従属、三つ目の大きな問題として学問の軽視があります。反知性主義という言葉がありますが、学問、論理性、エビデンスを一貫して軽視してきた。

コロナ対策に関しても、政府分科会の医師が「この状況では本来なら五輪はやらないはず」と言っているにもかかわらず強行。PCR検査を抑えるということも非常に大きな問題です。

さらに、過去20年に渡って感染病床・保健所の削減。国公立病院の統廃合など、新自由主義的な医療政策を推し進めてきた。今回、市民と野党の共通政策の中に、医療費削減政策の転換が盛り込まれたことは大きな成果です。

辺野古の新基地建設の中止も野党の共通政策に書き込まれました。気候変動の問題でも2030年頃までに石炭火力と原発をなくし、2050年頃までに再生可能エネルギーを極力増やすという世界の流れにそった方向を、共産党が中心になって野党共闘の合意をつくりあげてきました。

野党共闘が大きな希望になっています。野党共闘ができるだけ前進してほしいし、共産党の議席を増やしてほしい。