「しんぶん赤旗」2021/3/30
新日本婦人の会県本部 校則問題で県に要望
 新日本婦人の会長崎県本部は26日、県庁で県教育庁の安永光利児童生徒支援課長らと面談し、校則を人権に配慮し見直すよう求める要望書を提出しました。

 県教育委員会が、県立高校と県内の国・公立中学校を対象に校則などを調査した結果、全体の58%が下着の色を「白」に指定していることがわかったことを受けたものです。

 この問題で、安永課長は9日の県議会・文教厚生委員会で日本共産党の堀江ひとみ県議の質問に「下着の色の指定については人権侵害にあたらない」と答えています。要望書では「下着の色を指定することは児童生徒の人権を侵害するもの」と指摘。「教師による性暴力も増え続けている中、このような姿勢は児童生徒を人として尊重せず、管理の対象としていることは明らか」だと批判しています。

 安永課長はあらためて「人権を侵害するものではない」と主張。山下優子県本部事務局長は「決まりがあると教員はどうしてもチェックしないといけなくなる。下着はまさにプライベートゾーン。そこをチェックされると言うことは子供たちにとって屈辱。教育委員会が鈍感であることは許せない」と批判しました。

 同会は併せて、県内小中学校のすべての女子トイレに無償で使用できる生理用品の設置を求めました。

 堀江ひとみ県議が同席しました。