「しんぶん赤旗」2021/8/3
新婦人佐世保支部 校則などで市教委と懇談
 長崎県佐世保市の新日本婦人の会佐世保支部は28日、中学校の校則見直しと生理用品の無償配布について市教育委員会と懇談しました。日本共産党の小田徳顕市議が同席しました。

 市教委の担当者は、校則見直しについて5月21日付で各学校に通知し、生徒総会などを開きすべての学校で見直しをしていると報告しました。

 参加者から「A中学では、生徒が放課後残され、下着のチェックをされたと聞いた。他にも朝正門で『お願いします』、帰りは『ありがとうございました』と一礼するなど細かい校則が多い」との指摘がありました。

 同会の前川恵子支部長は「下着の色の指定や靴も靴下もほとんど白。髪はツーブロックとポニーテールは禁止など、今の校則に疑問がある。子どもたちが納得しない校則はやめ、子どもたち主体で校則を決めていってほしい」と語りました。

 学校施設のトイレへの生理用品設置の現状について、養護教諭は「無償配布はしていないが、小・中学校の保健室に置き貸与している。返さない子どもが半数ぐらいいるが、生理の貧困問題が表面化し、背景に貧困があるのではと考えている」と話しました。

 前川支部長は、全国で13自治体が学校のトイレに設置していることを紹介し「児童生徒が安心して通学できるよう、学校施設の女子トイレに返却不要の生理用品を設置してほしい」と訴えました。