「しんぶん赤旗」2021/11/27

新婦人長崎支部が平和のための原爆写真展


 新日本婦人の会長崎支部は23日、長崎市中心部の繁華街で「2021平和のための原爆写真展」を開催しました。アーケードの商店街の歩道55メートルを貸し切りにして実施。「広島基町高校生が描いた原爆の絵」も同時に展示しました。多くの市民が訪れ、高校生の絵を食い入るように見つめていました。

この絵は広島原爆資料館より借り受けたもので、広島の高校生が被爆者の話を聞き、1年をかけて描き上げた貴重な作品です。写真では残っていない被爆当時の生々しい記憶が再現されています。

展示を見た若い父親が「戦争は絶対にだめだね」と子どもに言い聞かせながら通り過ぎたかと思うと、別の若い母親は「ほら見て、原爆でたくさんの人が焼かれたのよ」と話しかけながら一緒に見ていました。

被爆者の女性は「被爆者が高齢になり実相を伝える事が困難になってきている。こんな絵ならいつまでも原爆のことが伝えていけるね」と話していました。

折り鶴コーナーも設けられ、親子で祝い鶴の折り方を習ったり、高校生や中学生は集団で「一言コーナー」で平和への思いを書いて展示したりしました。「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名」にも多くの人が応じていました。