「しんぶん赤旗」2021/6/1
市民団体が佐世保市にワクチン接種で申し入れ
 新型コロナウイルスの高齢者へのワクチン接種が進められるなか、長崎県佐世保市の「させぼ健康友の会」「新日本婦人の会・佐世保支部」など4団体は28日、朝長則男市長に宛てて、ワクチン接種にあたっての対策強化を求める申し入れをしました。日本共産党の小田徳顕市議が同席しました。

 要望書では、接種の現場では、予約から接種までの間、住民に大きな不安と混乱が起こっていると指摘し、▽高齢者の接種の予約は、各地域にきめ細かく「予約サポート会場」「支援員」などを配置する▽予約電話の回線増設▽ワクチンの安全性、有効性、副反応などのリスクについて国内外のデータを迅速に市民に明らかにすること▽予約接種の点字案内や予診票の本人記入が困難な方への支援▽外国人への外国語による情報提供を―など求めています。

 新婦人の清家克子常任委員は「予約の電話を300回かけても繋がらない人や91歳の高齢者が市役所を頼って来ても門前払いだった」と述べ、健康友の会の中村孝一会長は「接種会場が遠く、一人では行けない高齢者もいる」と訴えました。

 応対した福祉保健部の担当者は「対策は検討中」と答え、小田市議は「迅速な改善が大事」だと求めました。