「しんぶん赤旗」2021/5/2
日、米、仏合同軍事演習中止の申し入れ 佐世保平和委員会
 陸上自衛隊と米海兵隊、フランス陸軍が5月に九州で予定する共同軍事演習に対し、長崎県の佐世保平和委員会(弦巻信幸会長)は30日、演習場所のひとつである、長崎県佐世保市の相浦駐屯地を訪れ、水陸機動団の平田隆則団長に宛てて、演習中止を申しれました。

 今回の訓練は国内の演習場で初めて実施する日米仏共同の実動訓練で、陸自は同駐屯地の「水陸機動団」が中心となり、相浦駐屯地のほか、陸自霧島演習場(宮崎県えびの市、鹿児島県湧水町)などを使用して実施されます。

 申し入れでは「この演習では米海兵隊のオスプレイも参加し、敵地への兵力投入作戦であるヘリボーン作戦や市街地戦闘訓練など、極めて攻撃的な訓練が予定されており、日本と佐世保市を危険な方向に導きかねない演習である」と指摘。「私たちは、中国の覇権主義的行動に断固反対だが、それは国際法と道理に基づく国際的批判によって、平和的に解決すべき」だと述べ、「憲法9条を持つ日本が、野放図に多国間訓練を拡大することは看過できない」と批判しました。

 同行した日本共産党の小田徳顕・佐世保市議は「佐世保市で軍事演習が行われることを知らない市民も多いと思う。実態を広く知らせ、平和への大きな共同をつくっていきたい」と語りました。