「しんぶん赤旗」2021/3/21
石木ダム工事現場に仁比聡平前議員が駆けつける
 長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム建設事業に伴う県道の付け替え道路工事現場で、県が盛り土工事を強行し、建設に反対する地元住民らの座り込みの範囲がどんどん狭められています。日本共産党の仁比聡平前参院議員は18日の夕刻、現地に駆け付け、地元住民らを激励しました。

 住民らは、午前8時から午後9時まで、1日3交替で重機の前に座り込み、身体をはって工事を阻止しようと懸命です。しかし、県は現場に設置した監視カメラで住民らが帰ったと確認するや引き返して工事を進めるなどしています。夜間作業ができるよう16日には投光器を設置しました。

 仁比氏が現場に着くと、住民の岩下すみ子さん(72)が「県は土砂を積み上げ、目のまえをおおってしまった。むごいやり方」と訴えました。

 炭谷猛川棚町議は「昨夜は午後10時半まで現場にいた」といい、「石木ダム建設絶対反対同盟」の岩下和雄代表は「怒り狂うような気持ちです。重機が動いている所で命をかけてたたかっている。絶対にダムは造らせない」と思いをぶつけました。

 仁比氏は「みなさんの頑張りがあるから『石木ダムを造るな』の声が全国に広がった。安倍政権の下、ダムの予算は増え、河川整備の予算は減っていった。政権交代が一番の近道。こんな非情なやり方を正さないといけない」と語りました。