「しんぶん赤旗」2021/5/25
憲法共同センター総会 中野晃一氏を迎えオンライン講演会
 憲法改悪阻止長崎県共同センターは22日、中野晃一上智大学教授による「菅政権の特質と野党共闘―市民と野党の共同を広げて政権交代を」と題した講演会をオンラインで開きました。

 中野氏は、菅政権は「安倍なき安倍政権」を継承してしまったと指摘。選挙制度について、立憲野党の分断と低投票率を維持していれば、自民党は何度でも勝てるのが小選挙区制のマジックだと述べ、「投票率を上げることと、野党の分断を乗り越え、立憲野党の候補者を統一することが不可欠」だと語りました。

 一方でウソを言い続けることで何が真実かわからなくする「ポスト真実」の政治手法により有権者の中にとまどいが広がっているとして、入管法改定案を廃案にしたように「人権にかかわる政策を変えないと、私たちの命や暮らしは守れない」ということを訴えていくことが重要だと強調しました。

 参加者から「自民党から河井安里氏に渡った1憶5千万使に対し、二階幹事長は関わっていないというが、どういう思惑があるのか」などの質問があり、中野氏が丁寧に答えました。講演後、同センターの総会を開きました。