「しんぶん赤旗」2021/9/17
共産党長崎県委員会が石木ダムで県に申し入れ
 長崎県と佐世保市が川棚町に強行しようとしている石木ダム建設事業で、県が8日に本体工事に着手したことを受け、日本共産党長崎県委員会は14日、中村法道知事に対し、工事を中断し住民との話し合いに応じるよう申し入れました。堀江ひとみ県議と小田徳顕佐世保市議が参加しました。

 石木ダムを巡っては、水没予定地に暮らす13世帯の住民らが立ち退きを拒み、抗議の座り込みを続けています。県は今年5月、話し合いのための協議を申し入れ、住民との間で文書のやり取りを続けてきました。住民側は工事を即時中断し、静かな環境で話し合いをと求めていましたが、県は応じられないと8月末一方的に話し合いを打ち切り、「9月以降は着実に事業を進める」としてダム本体予定地の掘削を開始しました。

 応対した県河川課の松本憲明課長は「利水・治水の面からも必要不可欠な事業で完成させることが大前提」と回答。堀江議員は「知事は議会で『住民の理解と協力を得るために努力したい』と言ってきた。工事を中断し、住民との話し合いに応じるべきだ」とただしました。

 小田議員は「家と土地を奪うというのは重大なこと。今すぐ知事が出向き話し合いをするべきだ」と訴えました。