「しんぶん赤旗」2021/7/8
長崎で核兵器禁止条約採択4周年のつどい
 核兵器禁止条約採択から4年目を迎えた7日、長崎県被爆者手帳友の会、長崎県被爆者手帳友愛会、長崎原爆遺族会、長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会、長崎原爆被災者協議会の5団体は、「核兵器禁止条約採択4周年のつどい」を平和公園で開きました。約120人が参加しました。

 被爆者が次々とマイクを握り、被爆国でありながら禁止条約に参加しない日本政府を厳しく批判し、条約への参加をと訴えました。

 長崎被災協の田中重光会長は、コロナ禍で世界中の人々が苦しんでいる中、2020年の世界の軍事費は214兆円で、米国が第1位、平和憲法を持つ日本が第9位を占めていると告発。「75%の国民が禁止条約への参加を望んでいる。政府が参加しないというならば、総選挙で条約に参加する政府をつくろうではないか。みんなで頑張ろう」と呼びかけました。

 被爆者連絡協議会の川副忠子副議長は「被爆者は12万7千人にまで減ってきているが、若い人たちが新たな運動を立ち上げてくれていることに希望を見ている。核兵器を廃絶するまで、みなさんと一緒にがんばっていきたい」と力を込めました。

 長崎に原爆が投下された11時2分に参加者全員で黙とうしました。

 医療機関に勤める長末咲和花(さわか)さん(27)は「初めて参加しました。被爆者のみなさんの話を間近に聞けて良かった。これからの平和の活動につなげていきたい」と話しました。