「しんぶん赤旗」2021/11/23

「いしきを学ぶ会実行委員会」がスタンディング

 長崎県と佐世保市が川棚町に建設を強行する石木ダム建設に反対している「いしきを学ぶ会実行委員会」(森下浩史世話人)は22日、県庁前で早朝スタンディングをするとともに行政代執行をしないよう求める中村法道知事に宛てた要望書を提出しました。

 小雨の降る中、約20人が参加。石木川に生息する生き物を描いた横断幕や「13戸60人の生きる権利を奪うな」などと書かれたプラカードを手に、出勤してくる県職員らにアピールしました。

 県は水没予定地に暮らす住民らが求める話し合いに応じず、9月8日、ダムの本体工事に着手。今月からは新たな付け替え道路の整備にも着手しています。

11月18日で全用地の明け渡しから2年となり、中村知事は「早期完成に全力を注いでいかなければいけない」と語るなど、知事の権限で住民らを追い出すことができる行政代執行が危惧されています。

要望書では、行政代執行は最悪の人権侵害だと批判し、「川原住民や県民の意思を尊重し、ダムによらない治水や利水にかじを切り、話し合いを通してそれらの課題解決に力を注ぐ」よう求めています。