「しんぶん赤旗」2021/1/6
田村貴昭衆院議員 石木ダム現場を激励
 日本共産党の田村貴昭衆院議員は5日、長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダムの県道付け替えの工事現場に駆け付け、新年から座り込んで抗議行動を続ける地元住民や支援者を激励しました。山下満昭党県委員長と堀江ひとみ県議、小田徳顕佐世保市議も同行しました。

 昨年12月、工事を急ぐ県は、工事現場に住民らが入れないよう柵を設置し、重機を入れるなど強硬手段に出ました。しかし、住民らの抗議で作業は進まず、結局、県はこの区間の工期内の施工を断念しました。党県委員会は、工事をいったん中断し地元住民と話し合うよう中村法道知事宛に要望しました。

 今年始めての座り込みには午前、午後あわせて58人が参加。田村氏は「石木ダム反対」と書かれたゼッケンをつけ、座り込み参加者に「コロナ禍で、医療機関や困っている人たちへの支援を行うべき時に、巨費をかけてムダな公共事業を進めるということは認められない」と語り、「国会でも野党連携を広げ、絶対あきらめず、ともに頑張っていきたい」と激励しました。

 地元住民らと懇談する中で、住民の岩下すみ子さん(72)は「毎日の自由を奪われ、常にダムとのたたかい。でも、子どもたちのことを思うと私たちの代でなんとしても止めたい。だから頑張らないと」と話し、支援者の森下浩史・元長崎大学教授は「忙しいところを来ていただき、感謝している。とてもいい話だった」と語りました。