「しんぶん赤旗」2021/9/28

「いしきを学ぶ会」が石木ダム建設中止
を求めるスタンディング


 長崎県と佐世保市が川棚町に建設を強行している石木ダムをめぐり、長崎市内の市民団体「いしきを学ぶ会」は27日、石木ダムの建設中止を求めるスタンディングを県庁前で行いました。

 県庁の正面玄関前では約50人が、「知事は工事を中止し今すぐ住民との対話を」と書かれた横断幕などを手に、出勤してくる県職員らにアピール。「石木ダムNO」のプラカードを掲げていた内田知也さん(29)は「地元住民から住居を取り上げる権利は知事にはない」と憤りました。

 スタンディングに続きメンバーらは、中村法道知事宛てに「石木ダム建設工事をただちに中止し、無条件で住民との対話を実現することを再度求める」要望書を県河川課職員に手渡しました。同会は7月12日にも同様の申し入れを知事宛に行っています。

 要望書は「知事は水没予定地の川原(こうばる)地区住民に納得いく説明もしないまま8日、ダム本体工事に着手した」と指摘。住民を強制的に排除しダムを建設した事例は全国どこにもないと述べ、「工事を直ちに中止し、無条件で住民との対話を始める」よう求めています。

 同会世話人の森下浩史さんは「社会情勢は変わっているのに、県は50年前と同じやり方。解決に向け、努力するべきだ」と語りました。

 日本共産党の安江あや子衆院長崎1区候補が参加しました。