「しんぶん赤旗」2021/7/24
石木ダム建設現場で特定外来生物「ナルトサワギク」が繁茂
 長崎県と佐世保市が川棚町に強行しようとしている石木ダム建設事業をめぐり、「石木ダム建設に反対する川棚町民の会」らは20日、県道の付け替え道路の工事現場周辺に特定外来生物で家畜に有害とされる「ナルトサワギク」が繁茂している問題で中村法道知事宛てに申し入れました。

 同会は、6月4日と今月1日にも早急に防除するよう申し入れ、文書回答を求めていましたが、県は「専門家に相談し、適切に対応している」と繰り返し回答を拒否しました。

 この日同会は、いまだに対策を打たずダム建設にのめりこむ県の姿勢を批判し、専門家の名前や防除作業のスケジュールなどを30日までに文書で回答するよう求めました。

 応対した県河川課の松本憲明課長は「草の抜き取りなど3種類の防除方法について来週から検討し対応したい」とのみ回答。同会代表の炭谷猛氏は「このままでは、街中に広がっていく。それを防ぐためにどういう方向で進めるのか、決まったら公開してほしい」と求めました。

 炭谷氏は「14日の朝、アルコール飲料らしき缶を片手に生物調査をする人を目撃したが、どういうことなのか」と抗議。松本課長は「不適切な行動は良くない」と釈明し、炭谷氏らは「由々しき問題だ」と批判しました。