「しんぶん赤旗」2021/7/13
「いしきを学ぶ会」が石木ダム建設工事中止を求める緊急行動
 長崎県と佐世保市が川棚町に建設を狙う石木ダムをめぐり、長崎市内の市民団体「いしきを学ぶ会」は12日、石木ダム建設工事の中止と対話を求める緊急行動を県庁前で行いました。

 県庁の正面玄関前に約60人が並び、「知事は工事を中止し今すぐ住民との対話を」と書かれた横断幕や「石木ダムNO」のプラスターを手にスタンディング。出勤してくる県職員らにアピールしました。

 スタンディングに続きメンバーらは、中村法道知事宛てに「建設工事を続行しながら話し合いを求めるのは、『左手にナイフ、右手で握手』の形容がピッタリな理不尽な対応にしか見えない」として、「ただちに建設工事を中止し、無条件で住民との対話を始めるよう」求める要望書を県河川課職員に提出しました。

 この後、記者会見した同会世話人の森下浩史さんは「県は話し合いや事前協議というなら配慮が必要」と指摘。「工事現場では監視カメラを設置し、現地で座り込みをしている住民や支援者の行動を監視している。これでは信頼関係はできない」と批判し、「正常な普通の話し合いの場を持ってほしい」と求めました。

 県は、水没予定地住民に中村知事との対話に向けた事前協議を持ちかけながら一方で、工事は強行するという対応を続けています。