「しんぶん赤旗」2021/11/26

石木ダム反対の集会に236人

 長崎県と佐世保市が川棚町に強行する石木ダム建設をやめさせようと25日、ダム建設予定地の川原(こうばる)地区に県内外から236人が集まり、「川原の集落を水の底には沈めません」と人間の鎖で抗議の意思を示しました。「100人座り込み実行委員会」の主催です。

 集会は、刈り取りが終わった田んぼに沿った農道で開かれました。水没予定地の住民の炭谷猛実行委員長があいさつに立ち、「機動隊導入から39年たってもまだダムはできていない。まだ間に合います。横暴で傲慢な県に、県民・国民の民意で力強く抗議しよう」と訴えました。

 リレートークで「石木川まもり隊」などの県内市民団体代表が発言。さらに千葉県や東京都からも団体代表が駆け付けあいさつをしました。

「石木ダム強制収用を許さない議員連盟」を代表して、日本共産党の田村貴昭衆院議員と堀江ひとみ県議。長崎県の末次精一と山田勝彦、両立憲民主党衆院議員らが発言。田村氏は「帰るところがあるという『ほんの少しの幸せを奪わないで』という川原のみなさんの思いを実現するためたたかっていきます」と決意を語りました。

 参加者全員がリボンに思い思いのメッセージを書き入れ、約240bの人間の鎖でつながりました。全員が一斉にリボンを掲げアピールしました。