「しんぶん赤旗」2021/12/25

堀江ひとみ長崎県議が議会で討論

 長崎県議会定例会最終本会議の21日、日本共産党の堀江ひとみ議員は、国営諫早湾干拓事業をめぐる意見書に反対し、県と佐世保市が進めるカジノを中核とする統合型リゾート施設(IR)の誘致に反対する請願に賛成の討論をしました。

 県議会の農水経済委員会は、国に対し「諫早湾の潮受堤防排水門を開門せずに有明海再生を目指すことを求める」意見書を提出しました。

反対討論に立った堀江議員は「今、国に求められていることは、今年4月、福岡高裁が提案した『和解協議に関する考え方』の立場にたち、開門によらない『基金案』に固執せず、『開門調査』の実施を含めた話し合いをすること」だと指摘。真の有明海再生をめざすためにこの立場で問題解決に向け努力することを求めました。

さらに、「ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク」が提出した「長崎県へのIR誘致と区域認定申請の中止を求める」請願に対して賛成討論を行いました。「県は、経済波及効果3200億、雇用誘発効果3万人というが、カジノで雇われた人の何倍もの人の人生が、ギャンブル依存症、借金苦、自己破産、家庭崩壊、犯罪などで壊される」と批判しました。

採決の結果、諫早湾干拓事業に関する意見書は賛成多数で可決され、カジノに関する請願は賛成少数で否決されました。