県独自2021/10/15

堀江ひとみ県議総括質疑で追及

 日本共産党の堀江ひとみ県議は15日、長崎県議会の予算決算委員会の総括質疑で、県と佐世保市が川棚町に強行する石木ダム建設事業についてただしました。

 堀江議員は、事業計画で早期に完成させるとしていた付け替え県道工事が、進んでいないことを指摘。県の担当者は、反対住民や支援者による「妨害活動」があり、工事が遅れていると答弁しました。

 堀江議員は「妨害というが、住民の合意が得られていないということだ」と批判。9年前、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の石木ダムについての質問に、当時の国土交通大臣が「事業そのものの判断は、やはり地元の合意というものが一番重要ではないか」と答えた議事録を示し、「地元の合意が大事」との考えはあるのかと中村法道知事に迫りました。

 中村知事は「地域の理解を得ながら計画を進めてきた」と強弁。

 地元住民は、すべての工事を中断し話し合いをと求めているが、その願いにどう応えるのかとの質問に、中村知事は「中断することはできない」と切り捨てました。

 堀江議員は、住民が立ち退かない場合、知事が行政代執行で住民を追い出すことが可能な状況だと指摘。「住民の合意がないままダム事業を進めることはやめていただきたい」と強く求めました。