「しんぶん赤旗」2021/12/8

堀江ひとみ長崎県議が一般質問

 長崎県議会で6日、日本共産党の堀江ひとみ県議が一般質問を行い、石木ダム建設事業などについて中村法道知事の見解をただしました。

 堀江県議は、中村知事が初めての知事選候補者の時、市民団体からの公開質問状に「石木ダム事業について強制収用はしない」と回答していながら、一昨年9月、事業に反対し、水没予定地に暮らし続ける13世帯の住民のすべての土地や家屋を強制収用してしまったと批判。明け渡しの期限が過ぎて丸2年。現在は、知事が決断すれば行政代執行で住民を追い出すことが可能になる状態だと指摘しました。

 堀江県議は、中村知事に対し、反対住民が求める「工事を中断して話し合いを」との声に応えるべきだとただしました。知事は「石木ダムは住民の安心、安全のために早期に実現しなければならない」と工事の中断を拒みました。

堀江県議は、毎日、工事現場で抗議の座り込みを続ける住民の「知事のおかげで穏やかな日常の暮らしが送れない」「朝8時前には座り込みの現地へ。毎日毎日、気をはってその苦労がわかるか」など悲痛な声を紹介し、「知事は、反対住民を説得する自信がないのではないか。自信があるならどうして中断が長引くと思うのか」と追及。「このままいくと行政代執行になる。それだけはぜったいあってはならない」と訴えました。