「しんぶん赤旗」2021/2/27
堀江ひとみ県議 カジノ、「新幹線」推進意見書に反対討論



 長崎県議会が開会した24日、日本共産党の堀江ひとみ県議は、観光振興・交通対策特別委員会提出の「ハウステンボス」へのカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致、「長崎新幹線」推進などを盛り込んだ「観光振興及び交通対策の意見書案」に対し反対討論を行いました。

 堀江県議は、県が重要施策として位置づけたインバウンド(訪日外国人旅行者)の推進は、新型コロナウイルスなど外的要因に左右されやすいと指摘。「インバウンドに偏りすぎず、地域の方がリピーターを増やす工夫と地域の特性を生かしたアイデアに対し予算をつけ、小規模事業者こそ真っ先に支援が受けられる仕組みを、市町と連携し充実することが求められている」と主張しました。

 IR対策について「県庁全部局を挙げて諸準備に取り組む」と強調していることについて、新聞に掲載された県民からの「平和と自然の長崎 カジノは不要」との投書を紹介し「今なすべきことはカジノの推進ではなく、県庁全部局を挙げてコロナ禍での県民の命とくらしを守ることだ」と訴えました。

 開業しても長崎―武雄温泉間しか走らない「長崎新幹線」の予算は、県民の生活の足を確保するために使うべきだと求めました。

 意見書には、共産党と社民党が反対しました。