「しんぶん赤旗」2021/7/8
「ひと」(長崎市)大原万里亞さん(51) 
 県産ビワの葉など天然の植物で手染め・手縫いした布ナプキンと布おむつの専門店「りぼん」(長崎市)の代表。「タブー視されがちな生理がいかに神秘的で身近なことかを伝えたい」と生理について気軽に語り合える場所づくりに取り組みます。特別支援学校の教師を16年間務めた経験を生かし、女性の身体や生理の悩みを聞いたり、小・中学校での出前授業も行っています。

 中学校で「生理の話」というと怯んでしまう男子生徒が「そんなに大変やったら言ってください。生理の時には手伝います」と女子生徒にエールを送るまでに変わります。「男子は見て見ぬふりをし、女子は生理と口に出すのもはしたない。そんな風潮のなか、みんなが踏み込んではいけないと思いこんで、モヤモヤしているものを取り払いたい」

 変わっていくためのアクションを起こそうと、生理をテーマにした「生理カルタ」を制作しました。「生理を自然なこととして受け入れて、家族や学校で活用し遊んでほしい。会社の男性役員もカルタをやってみて、『女性社員はそうなのか』と想像し、理解してほしい」

 読み札の句は一般から募集。「イライラが続くと思ったらきっと来る」「つきいちどロックなあいつがやってくる」とリアルな声が並びます。「僕にはわからんせいりのこと」は、男性からの応募。7月末発売予定。県内の小・中・高校すべてに寄付します。