「しんぶん赤旗」2021/8/4
「平和の波2021」長崎原水協が署名行動
 長崎県原水協は2日、日本政府に核兵器禁止条参加を求める署名行動に、長崎市内の繁華街で取り組みました。原水爆禁止世界大会実行委員会が、全国と世界に呼びかけている核兵器廃絶のための「平和の波2021」に呼応したものです。

 アーケード街の人通りは少なかったものの原爆の日を前に、親子連れや被爆者、若者らがかけよって署名するなど、1時間で126人が署名しました。

 11人が参加。国が定めた地域外にいたため被爆者と認められていない「被爆体験者」の山本誠一さん(86)も参加し、署名への協力を呼びかけました。

 小学校1年生の時に被爆した女性(83)が署名し「旧四海樓(中華料理店)前で死体を焼いていたのを覚えている。サツマイモすらなくひよこ草、よもぎなど野草を探して食べました。被爆者の夫や兄はがんで亡くなってしまった」と語りました。山本さんは「この一筆を生かして、日本政府を動かしましょう」と応じていました。

 原水爆禁止世界大会を知らせるチラシを受け取った貝原玲子さん(44)は「今から帰って娘(中学1年)と平和について話し合おうと思っています」と親子でサインしました。

 爆心地近くの小学校に通う1年生の女子児童2人が、参加者から鶴の折り方を習っていました。母親が署名しながら「学校で平和学習をしているので、鶴は平和の象徴とわかっているのだと思います」と話しました。

 日本共産党の安江あや子衆院長崎1区候補が参加しました。