「しんぶん赤旗」2021/4/5
永井博士の「如己堂」 御衣黄桜が見頃
      昨年放送されたNHKの朝ドラ「エール」に登場した永井隆医学博士(役名永田武)。長崎原爆で大ケガを負い、最愛の妻を亡くしながらも、被災者の救護活動に取り組みました。博士が2人の子どもとともに晩年を過ごした「如己堂(にょこどう)」(長崎市上野町)。その傍らに植えられた御衣黄(ぎょいこう)桜が今見頃を迎えています。

 「如己堂」は、カトリック信徒だった博士が「己の如く隣人を愛せよ」との意味から名付けました。被爆後も「長崎の鐘」「この子を残して」など多くの著書を執筆し、世界に向け恒久平和を訴え続けました。

 御衣黄桜は博士の出生地島根県三刀屋町(現雲南市)から贈られたもの。黄緑色の珍しい八重桜です。