「しんぶん赤旗」2021/8/1
「BSL4施設計画の差し止めを求める会」が抗議のスタンディング
 長崎市の住宅地に立地する長崎大学医学部キャンパスに、エボラ出血熱など危険度が最も高い病原体を扱う「バイオセーフティレベル(BSL)4」施設の建物が竣工したことを受け、建設に反対する近隣住民らは30日、キャンパス前でスタンディングし抗議の声をあげました。

 「BSL4施設計画の差し止めを求める会」(山田一俊代表)が呼びかけたもので、約20人が参加。「住宅密集地では危険すぎます」などと書かれた横断幕やプラカードを掲げ、稼働反対を訴えました。

 山田代表は「大学は住民の声を全く聞かず強引に建設を進めてきた。工事が終わったとしても私たちは施設を稼働させないためにたたかっていきたい」と力を込めました。

 20年間、大学近くの江平町に暮らしたという女性(77)は「爆心地に近く、平和を発信している浦上天主堂のあるこの地域で、危険な施設の稼働は絶対にやめてほしい」と訴えました。

 最後に全員で「危険なBSL4は稼働するな」「稼働断固反対」と唱和しました。

 日本共産党の安江あや子衆院長崎1区候補と中西敦信市議が参加。「稼働阻止に一緒にがんばっていきたい」と激励しました。