「しんぶん赤旗」2020/2/14
「靖国」と「侵略」を考える市民のつどい
「社会と性暴力」テーマに講演
 「長崎県靖国法案阻止共闘会議」は11日、長崎市でフォトジャーナリストの大藪順子(おおやぶ・のぶこ)さんを迎え、ビジュアル情報から見る日本社会と性暴力の関係についての講演会を開催しました。約130人が参加しました。

 自らも性暴力被害に遭い、その後、性暴力被害者の取材を続けている大藪さんは、性暴力では「なぜあなたはそんな所にいたのか」などと被害者が責められ続けてきたと指摘。「暴力は加害者の意思でしか起こらない。加害者は3〜5年の刑を受けて終わりだが被害者は終身刑だ」と語り、性暴力被害者を取り巻く社会の状況を厳しく批判しました。

 極端に短いスカートの女子高校生のイラストで自衛官を募集するポスターなどを示し、「誰の目線でこれがつくられ子どもたちに刷り込まれているのか。日本では女の子たちが商品化されている。それに私たちは気づいているでしょうか」と訴えました。

 参加した森ひろみさん(56)は「しつこく考えていかなければいけない問題だと思います。性別も年齢も関係なく自分たちの問題だから」と話しました。