「しんぶん赤旗」2020/8/1
「核兵器なくそう女性のつどい」 新婦人県本部が準備進める
 コロナ感染拡大防止のため、オンライン開催となった今年の原水爆禁止世界大会。長崎の新日本婦人の会県本部では、今まで経験したことがない開催方法に試行錯誤しながら、「被爆75年の今年、世界大会成功のために力を尽くそう」と準備を進めています。

 28日には、8月8日開催の関連行事「核兵器なくそう女性のつどい」で流される、被爆体験のビデオ撮影を行いました。体験を語るのは、新婦人長崎支部の松藤千枝子さん(78)。

 爆心地から3・4`で被爆した松藤さんは、原爆で祖父、母を亡くし、戦地から帰ってきた父親も松藤さんが中学3年生の時に死亡。松藤さんら3人の姉妹は、それぞれ別々の親戚に引き取られ育ったといいます。

 1回目の撮影では、語り始めてすぐ「母のことを思い出して」と泣き崩れた松藤さんでしたが、その後は気丈に語り続け、核兵器禁止条約にサインしない日本政府への怒りとともに、「私にできることは、世界の人たちと一緒に反戦を唱え続けることしかない」と結びました。

 「女性のつどい」では、長崎で平和の活動を続ける女性たちを描いた創作曲「女たちのパレード」を、長崎のうたごえ協議会と新婦人のメンバーが合唱する模様も披露されます。