「しんぶん赤旗」2020/5/30
市民団体が長崎原爆資料館案内の動画作成
 学校に出向き平和学習のサポートなどをしている長崎市の市民団体「ピースバトン・ナガサキ」が、長崎原爆資料館や平和公園などを案内する動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信しています。

 きっかけは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月に資料館の臨時休館が決まり、いつ終息するかわからない状況に危機感を持ったことです。同会の調(しらべ)仁美代表(58)は「県内の子どもたちはもちろん、全国から修学旅行で長崎を訪れるはずだった子どもたちに見てほしくて」と話します。

 「おうちで長崎原爆資料館」と題した動画は「原子野と化した長崎」「爆風・放射能による被害」などテーマごとに計7本、各5〜8分です。調さんが資料館内部を案内。臨場感が出でるよう工夫されており、写真などの資料も使いわかりやすく解説しています。平和公園と爆心地公園を案内する動画も制作しました。

 資料館は、6月1日から開館する予定ですが、来館が難しい子どもたちにも見てほしいと、今後も平和を学ぶ動画の制作を計画しています。調さんは「自宅でぜひ親子で見てほしい」と語りました。

 動画はユーチューブの「ピースバトン・ナガサキ」のチャンネルで見ることができます。