「しんぶん赤旗」2020/9/27
民青長崎県委員会が長大に要請行動
 日本民主青年同盟長崎県委員会は25日、新型コロナウイルス感染拡大の下、長崎大学の学生に対してのアンケート調査や相談活動の中で深刻な実態が寄せられているとして、同大の井上徹志副学長に対策を求めて要望書を提出しました。筒井涼介県委員長と、長崎大学医学部3年の男子学生が同行しました。

 男子学生は、それまで受けていた授業料免除の申請が前期は却下され、大学側は正規の授業料約27万円を学生の銀行預金から一方的に引き落としました。このお金は、コロナ対策の緊急給付金などを貯めていたものです。学生は両親には頼れず、コロナ禍でアルバイトもなく、給付金が生活の維持のために必要でしたが、大学側は授業料の返還を拒んでいます。

 筒井委員長らは、学生の実情に合わせた対応と引き落しされた授業料の返還などを要請しました。

 男子学生は「学生支援課からは、後期の授業料免除も難しいと言われ、払えなければ除籍となる。医学を学ぶために来ているのに、お金を稼ぐために大学に来ているようだ。経済的に苦しい人の減免制度を確立してほしい」と訴えました。

 井上副学長らは、学生に寄り添うと口では言うものの「授業料の払い戻しはできない。事情は分かったので検討はするが、確約はできない」と述べました。