「しんぶん赤旗」2020/8/2
佐世保市 原爆写真展「LOVE&PEACE」後援を却下
 長崎県佐世保市と市教育委員会が同市で開かれる原爆写真展「LOVE&PEACE」への後援の申請を断ったことが29日にわかりました。原水爆禁止佐世保協議会や新日本婦人の会佐世保支部などが8月8日に計画しているものです。

 写真展では会場で「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけることにしていますが、市と市教育委員会は「教育委員会の『後援の承認取扱要領』で『事業の中に署名活動が含まれるものについては後援は行わない』と定めているため、後援はできない」としています。

 「ヒバクシャ国際署名」については、県内21市町長のうち、同市の朝長則男市長だけが署名の要請に応じておらず、同写真展はこれまでも申請を却下されています。

 原水協佐世保協議会の前川恵子理事は「核兵器禁止条約の発効まであと10カ国となり、『ヒバクシャ国際署名』も長崎の目標達成まで約1万5千人。被爆者は高齢で1日も早い実現を願っている。そのようななか、写真展や署名行動に賛同しない市長の姿勢を、みなさん納得されるでしょうか」と憤りを口にしました。