「しんぶん赤旗」2020/12/18
県委員会 石木ダム工事中断を求め申し入れ
 長崎県と佐世保市が同県川棚(かわたな)町に計画している石木ダム建設事業について、日本共産党長崎県委員会は16日、中村法道知事に宛て、県道付替道路工事を中断し、建設反対住民と話し合うよう申し入れました。堀江ひとみ県議と小田徳顕佐世保市議、河野龍二長与町議、浜辺七美枝時津町議が出席しました。

 石木ダムをめぐっては11日に県が住民らが抗議の座り込みをしている工事現場付近に柵を設置。重機3台を入れ、盛土工事を強行しようとしましたが、駆けつけた住民らの抗議で作業はストップしました。

 堀江県議は「中村知事は、11月県議会の私への答弁で『住民との話し合いについて、その真意を確かめた上で検討したい』と述べたが、話し合いをするどころか逆に住民の不信感を募らせている。答弁と矛盾するのではないか」と厳しく批判。小田市議は「報道によると、知事や佐世保市長、地元住民、みんな話し合いは必要だとの認識を持っている。なぜ話し合いができないのか」とただしました。

 応対した浦瀬俊郎河川課長は「話し合いの実現に向けて努力したい」としながらも、「柵の設置は県の指示。付替道路工事については、年度内に完成させる予定であり、ダムの本体工事も年度内に着工したい」と県の態度を示し、ダム建設に固執しました。