「しんぶん赤旗」2020/7/7
カジノ誘致問題を考える市民の会」 佐世保市に申し入れ
 「カジノ誘致問題を考える市民の会」(代表・早稲田矩子)は1日、朝長則男佐世保市長に宛てて、「コロナ禍中でのカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の中止を求める申し入れ」をしました。9人が参加。日本共産党の小田のりあき、社民党の永田秀人の両市議が同席しました。

 申し入れでは、IRを運営する米ラスベガス・サンズ社が日本への進出を断念するなど、コロナ禍によって苦境に立たされるカジノ業者が多数にのぼっていると指摘。このようななか市は、今年度2億5732万円の予算を計上し、具体的な誘致活動を行っているが、世界的なコロナ禍において地域観光の在り方を転換する時に来ているのではとしています。

 同会は、IRの即時中止とともに、世界的にカジノ事業が低迷するなかでの、佐世保市としての見解を明らかにすることや、海外から訪れる観光客の低迷が予想されるなか、IR事業の顧客ターゲットを明らかにすることなどを求めています。

 参加者から「コロナ禍においてのカジノの位置づけについてどう考えているのか」との質問に、応対した中島勝利企画部長は「検証はやっていない、コロナ後についてはまだ誰もわからない。法律に沿ってやっていく」と回答。「それならとどまるべきではないか」との意見には答えませんでした。後日、文書での回答を約束しました。