「しんぶん赤旗」2020/9/1
「石木ダム・強制収用許さない県民ネット」宣伝行動
 長崎県と佐世保市が川棚町に建設しようとしている石木ダムに反対する「石木ダム・強制収用許さない県民ネットワーク」は8月29日、長崎市の鉄橋(てつばし)で署名・宣伝行動に取り組みました。

 石木ダムを巡っては、立ち退きを拒んでいる住民や支援者らが、ダム建設予定地の工事現場で続けている抗議の座り込みが、8月26日で900日となりました。県は全長3・1`の付け替え道路の工事を強行していますが、住民らが座り込みをする付近は未着工のままです。

 行動には14人が参加。建設予定地に生息する貴重な生き物のイラストを描いた横断幕や、石木ダム建設反対ののぼり旗を掲げ、県民ネット会員で詩人のアーサー・ビナードさんが、石木ダムについて語ったラジオ番組の録音を流し宣伝しました。同時に「石木ダムについて公開討論会の開催を求める」署名も訴えました。

 署名に応じた、現地にほたるを見に行ったことがあるという女性(45)は「あの自然を壊し、まだ住んでいる人を追い出してダムを造るなんて。彼らにとって故郷なのに」と憤り、ダムのことはよく知らなかったという歳の女子学生は、説明を聞き「一度失ってしまった生き物は元に戻らない。県はよく考えてほしい」と語りました。

 日本共産党の安江あや子衆院長崎1区候補が参加しました。