「しんぶん赤旗」2020/2/7
「石木ダムの強制収用を許さない議員連盟」 工事現場視察
 長崎県と佐世保市が東彼杵郡川棚町に計画する石木ダム建設事業で、超党派の議員でつくる「石木ダム強制収用を許さない議員連盟」は5日、ダム建設に伴う県道付け替えの工事現場を視察しました。

 13人が参加。県石木ダム建設事務所の田中良一次長から工事の進捗状況など説明を受けました。日本共産党のまじま省三衆院九州・沖縄ブロック比例候補と堀江ひとみ県議、小田のりあき佐世保市議が参加しました。

 立ち退きを拒否している13世帯約50人の住民の土地・家屋は、所有権が国へ移り、立ち退き期限も過ぎました。知事が住民を排除する「行政代執行」の手続きが可能な状況になっています。

 ダムの完成により水没する予定の県道は、現在、住民の生活道路で通学路でもあります。住民からは「新しい道路が完成した時点で通行止めになるのでは」との不安の声が寄せられていました。

 堀江県議はこの声をとりあげ「新しい道路が完成したら現在の県道は使えなくなるのか」と質問。田中次長は「状況をみながら総合的に判断したい」と答えました。

 視察を終え、まじま候補は「憲法が保障する基本的人権を侵す事業への怒りを新たにした。力を合わせ支援の輪を広げたい」と語り、堀江県議は「現在の県道を通行止めにし、住民を追い詰め、追い出すようなことがあってはならない」と話しました。